言葉の力~ 大っ嫌いな人がいるあなたへ
言葉の力~ 大っ嫌いな人がいるあなたへ
言葉って、いろいろな力がありますね。
ナイフのように、相手の心をズタズタに切り裂いてしまう言葉。
春の陽のように、ほんわかと暖かくしてくれる言葉。
夏の太陽のように、エネルギッシュな気持ちにさせてくれる言葉。
秋の紅葉のように、時が経つほどじんわりと染み入る言葉。
冬の北風のように、凍てつかせてしまう言葉。
以前ある人にいわれのない中傷と、事実を嘘で捻じ曲げて悪者に仕立てあげるために
仲間の中で暴言を吐かれ、言われた友人達とともに、ひどく傷ついたことがありました。
私たちにも反省するところがあったかもしれません。
そのときは、数ヶ月で縁が切れるからと、あえて反論や周りのひとに弁明することはせず、
それ以上に状況を悪化させないように、私たちは何も言い返すことはしませんでした。
でも、悔しいのと悲しいのとで、友人達と会うたびに
何度もその時の話になり、私と同じように食欲不振になったり、不眠になったりしていることを知り、
またその時の悔しい気持ちを思い出し、苦しい思いを何度もしました。
「わかる人にはわかってもらえる」
実際、何も言わなくてもわかってくれる人は多数いました。
それはほんとうにありがたいことでした。
「いつか、天罰があるだろう」と思うことでなんとか気持ちに折り合いをつけ、少しずつ忘れる努力をしているとき、あるブログに出会いました。
要約すると、
「嫌いな人がいて苦しいときには、あえてその人を好きになり、幸せを祈ること」というものでした。
まるまる受け入れることはできないものの、心の中で何かが融けるような感覚がありました。
正直なところ、好きになったり、幸せを祈ることはまだできませんが、
嫌いでなくなることから始めよう!と思ったのです。
幸い、現在はその人と会う機会はほとんどないのでイメージだけならできる!と思ったのです。
実際、その人とは子供を通して付き合いが長かったので、それまで助けたり助けられたりということが何度かありました。
その、良かった面を積極的に思い出し、自分の中で「いい人」のイメージにしてしまいます。
「面倒見がよい」
「明るく、積極的な人」
それから、それから…
「自分が付き合いたいと思うような女性である」というイメージに勝手に作り変えてしまうのです。
実際には会いませんから、現実とギャップがあってもいいんです。
「いい人」
「嫌いじゃない人」というイメージにしてしまうのです。
そして、つらい思い出は封印して、思い出さないようにするうちに、
なにか本当に楽になったのです。
考えてみれば、「好きな人」のことは何かにつけて思い浮かべますよね?
美味しいものを食べれば、一緒に食べたいとか。
楽しいことがあれば、教えてあげたいとか。
逆に、嫌いな人のことや、自分を傷つけた人のことは、いつまでも恨みの気持ちや仕返ししたい気持ちなどで、考えたくなくても、フラッシュバックのように考えてしまって、よけいに苦しくなるのです。
でも、好きでも嫌いでもない人のことって、「考えなくなる」と思いませんか?
よほどのその人と結びつくキーワードか何かがない限り「考えない」でしょ?
そういう「考えない人」の括りにしてしまえばいいのです。
そして、先日、車の運転をしているときに
ふと思ったので
「あなたを許します」と言葉にしてつぶやいてみました。
そして「考えない人」リストに入れて鍵をかけるイメージをしました。
もしも、誰かにひどく傷つけられて苦しい思いをしている人がいるなら、
ちょっとだけ試してみてください。
私のように、心が少しでも軽くなることを祈ります