健康診断で異常あり! その2
健康診断で異常あり! その2
私、乳がんかもしれない!
時間が経つほど、怖くなってきた。
ネットで調べてみると、エコーやマンモグラフィで異常がみつかった場合でも、実際には良性の場合が7から8割と書いてある。
自分の場合は大多数の方か、少数の方か…。
健康診断で乳腺外科での精密検査の指示を受け、まずは病院を探さなくては!
これもネットで調べてみる。
「もしも悪性だったときを考えて、治療もできる病院を受診するように」とクリニックの先生に言われたこともあり、大学病院にした。
乳腺外科の予約は、約2週間後。
その間もネットで見てみると、多くの女性が健康診断で引っかかっていることがわかる。
そして、悪性の人もかなり多い。
もし、悪性だったら?
仕事は続けられる?
家のローンがたっぷり残っているのに!
がん=抗がん剤=脱毛するよね=かつらってどうする?
ぐるぐるとそんなことを考えていた。
仕事先には、休暇をもらい、事情を話して検査を受けに行った。
大きな大学病院で、乳腺外科でも名が通っているので、患者さんが多い。
検査着に着替えて、廊下で順番を待つ。
予約はしていたが、30分以上待って、やっと呼ばれた。
紹介状とともに渡していた画像を見た先生が、エコーの検査を受けるようにと仰ったので、再度検査室の前で待つ。
名前を呼ばれて、検査室へ。
エコー検査は、痛みもないのでリラックスして受けられる。
しかし、無言で画像を記録しているのがとっても不安感をあおる。
検査が終わり、みたび廊下で待つ。
隣に座った、モデルのようなきれいな若い女性が、本を読んでいた。
きれいな横顔だけれど、ニット帽から見える髪は人口毛のようだ。
急に「ああ、ここは同じような不安を抱えた人、病と闘っている人がいる場所なんだ」と実感が沸いてきた。
20代の若い女性から、80代と思われる女性まで、さまざまな年齢の人が、順番を待っている。
でも、意外に皆さん明るい表情に見えるような気がする。
付き添いで着ているご主人のほうが、居心地が悪そうな、不安そうな表情をしているのが気の毒な気がしてきた。
私より後から検査を受けた人が、ひとり二人と呼ばれていく。
「なんか、やな感じだな~」
と思っていたら、やっと呼ばれた。
「しこりがあります」
「画像では、良性、悪性の区別がつかないので、詳しく調べるために針を刺して、細胞を調べます。」
きれいな女医の先生が、淡々と説明してくれる。
まるで、テレビドラマを見ているような感覚。
『こんなに簡単に、がんかもしれません』って言うんだ…なんて考えていた。
「もし、悪性だった場合、ちょっと進んでいるかも知れません」
ステージ4と言ったような気がする。
そこで思考が少し止まった気がする。
え?ステージ4って、末期じゃないの?
先生、「死んじゃうかも」って言ってるの?
後から思い返しても、やっぱりそう言ったように思う。
悪性だった場合の、治療について
手術⇒放射線治療のパターンと、
抗がん剤⇒手術⇒放射線治療のパターンと
乳房を切除したときは、放射線治療がない。
最悪の場合は緩和ケアって言うのは、なんとか理解できた。
針で組織を取って、「悪性なのか、悪性の場合のタイプ」を見てから詳しく治療方針を決めるそうだ。
最後に、「でもね、今はまだ『疑い』ですから」って仰るけど、その前に、ステージ4って言ったよね???って。。。
針生検の予約と、結果を聞く日の予約をして、その日は帰宅した。
そういえば、20代後半か30代くらいの男性も受診していた。
検査室に呼ばれていたので、しこりがあったのだろう。
乳がんは女性だけの病気ではないとは聞いていたけど、本当なんだ。
この日かかった費用
初診・検査費用:2,810円
思ったより、安かった。
健康なうちに、病気になったときに備えてくださいね。
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